タコマ パプーズ P1の評価と感想

 Tacoma Papoose(タコマ パプーズ) P1は、ソロギターのしらべジブリ編の表紙でお馴染み?のミニギターです。ブリッジがピンタイプでなく、穴に引っ掛ける感じの旧型タイプを所持していました。
 コレクター冥利に尽きる一品でしたが、ドナドナしています。

スポンサーリンク

Tacoma Papoose P1の仕様と価格等

 トップ:シダー、サイド&バック:マホガニー、弦長48cm、全長78cm、フィニッシュ/カラー: サテン/ナチュラル
 昔は、代理店の山野楽器で販売していました。タコマギター自体が、フェンダーギターに買収されたようで、その後の経営戦略なのか、日本の楽器屋さんに新品のタコマギターは入荷してないようです。

 自分が購入したのは、ギターのリペア工房です。リペアが主で、たまに海外から買い付けしているようなお店です。柾目ウッドメーカーという名前です。
 なんと、今調べて見たら(2017年11月)、ブリッジピン無タイプのが、13万8千円で売られていました。

 私が購入した6,7年前?は、中古で8万3千5百円でした。

 ミニギターでプレミア価格が付くのは、このパプーズぐらいですね^^

 柾目ウッドメーカーさんで、所持していたパプーズを修理してもらったことがありますし、何本もパプーズを売っているお店ですので、安心して購入できるお店ですよ。

 ただ、送料込みで14万円払うには、相当なミニギター愛が必要ですが!!
 ヤフオクですと、先日ブリッジピンタイプが、9万後半で落札されていました。
 (冷やかしで、ワンクリック入札して、最後の数分まで誰も入札してこなかったので、とても焦りましたが・・・)

 このギターは、買う時は高いですが、ネックが折れるとか、表板が割れるとかしなければ、ヤフオクで売れば、ほぼ同じ額で売れるギターです。

 よければ、お試しにどうですか^^

ブリッジピン無しと、有りの音の違い

 ソロギターのしらべジブリ編の表紙でお馴染み?のミニギターです。また、このギターが有名になったのは、押尾コータローさんが、「カノン」という曲に使用してからだと聞きました。一気に品薄になったそうです。
 見た目の大きさは、写真で見るよりも小さいです。小さなギターというよりも、大きなウクレレのイメージです。なのに激鳴りでした。
 自分が購入したお店は、このパプーズを何台か海外から仕入れて販売してたそうですが、旧型のブリッジピンが無いタイプの方が、音の響きがいいと言っていました
 見た目的にも、数的にも、ブリッジピンが無いタイプはレアものです。欲しい方は、見つけたら即買いした方が後悔しないですよ!

実際の音、響き、弾きやすさ

 ネック幅が43㎜ではなく、約48㎜もあるので狭くなく、普通のギターにカポをはめて演奏してのと同じ感覚です。ネックの厚みも薄いです。S92よりもネックは薄かったです。
 フレット間隔は狭いため、少々窮屈間はありますが、これはミニギターの宿命ですね。

 キズ有り、シミ有り、クラック補修3箇所ありの、オンボロなパプーズでしたが、とてもよく鳴るギターでした。製造後10数年経過して、クラックが生じるほどギターが枯れている?ので、音の抜けというのか、音の強弱の懐が大きいです。S92で3段階の音量がひけるなら、これだと5段階ぐらいの音量で弾ける気がします。なんていうのか感情込めて弾きやすいギターです
 さすがに低音はポコポコ系のウクレレみたいな音がしますが、激鳴りのメロディーラインとの相性が妙にマッチします。
 購入した個体差かもしれませんが、弦高もかなり低いです。ネックも薄いので、とても弾きやすかったです。

タコマ パプーズ

一番の長所

 見た目と、希少なミニギターを持っている所有感!!

動画

トップの割れの補修や、サドルの再接着

 持っていたパプーズは、冬の乾燥にやられてしまって、サドルに葉書が入るほど浮いてしまいました。
 特殊な形状なサウンドホールのため、サドルの再接着のために、表板を開けないといけないので、購入した柾目ウッドメーカーさんでリペアをしています。

Tacoma Papooseの内部構造

 パプーズを預けた時に、できれば内部の写真が欲しいとお伝えしたら、快く引き受けてもらえました。

トップ板の剥離
 ネックがボルト止めなので、それを外して、トップ板を剥がしている所。

トップ板の剥離2
 トップ板が取れました~。

トップ板のブレイシング
 トップ板のブレイシングです。シンプルだ!

バック板のブレイシング
 バック板のブレイシングです。これもシンプルだ!!

ブリッジの着脱1
 ブリッジを剥がしました。トップの板にも同じような穴が。完全なスルータイプではないんですよね。

ブリッジの着脱2
 そしてブリッジの接着です。この万力みたいな工具がサウンドホールが小さいと使えないから、超大仕事に!

トップ板の補修1
 トップ板のセンターが割れていたので接着剤と当て木で補修しました。

トップ板の補修2
 トップ板の補修箇所(表側)。これで割れの進行は止まるかな。

トップ板の接着
 そしてトップ板の接着です。いかにも「ギター工房です。」という写真ですね^^

ドナドナ

 この希少なパプーズ、ヤフオクでドナドナしています。
 売られた先で、元気にしているといいな~。

 少し、後悔しているので、たまにヤフオクで掘り出し物がでないかチェックしています^^

コメント