教育用で販売している、アリアの子供用クラシックギターです。表板が単板モデルです。合板の廉価モデルもあります。子供用ギターとして、世界中で販売されているものですが、PS-53やPS-58は大人が使えば、丁度よいミニギターサイズとなります。ネック幅も48㎜とクラギとしては細めですので、普段アコギを弾いている人にも違和感は少ないと思います。
ARIA PEPE PSシリーズの仕様と値段等
現行の型番はPS-48,PS-53,PS-58でそれぞれの数字が、弦長を表しています。なので、弦長480mm、530mm、580mmのミニギターとなります。
ネック幅は、鉄弦系のミニアコギは43㎜が多いですが、PS-48が45.5mm、PS-53,58が48mmと広め目になっています。
表板が単板モデルです。合板の廉価モデル(A-20-48.53.58)もあります。
PEPEギターが欲しくて、オークションでキーワード登録(PEPE ギターでアラート登録)していました。
ペペ・ロメロのCD!に混じって稀に現行のPEPEギターの出品お知らせがきていたのですが、どれも入札すると結構予算(2万円)を超えました。
ギターは、他の中古品と違って、売値が半額以下になることが少ないので、ありがたいやら、割高に感じるやら^^
なお荒井貿易株式会社さんの、自社ブランド「Aria(アリア)」は「詠唱」などを意味する音楽用語だそうです。
実際の音、響き、弾きやすさ
ミニギターのサイズながら、自分の持っているどのアコギよりも、ネックの幅があります。ナット幅が48mmです。モーリスのS92が44mm、タコマのパプーズが47mmで、おそらく普通のクラシックギターのナット幅は50mmぐらいなので、まだ違和感は少なく弾けると思います。
ただ違和感無く弾けるのは、目で補正できる範囲だからかな。暗譜してない曲でTAB譜を凝視して演奏すると、一気に弾くのが難しくなります。左手を見ないでコードチェンジすると、他の弦を触ってしまいます。
響きは合格点です。購入したのは旧型のP-55で送料込みで1万5千円の中古品でしたが、値段以上の響きです。特に1,2弦の響きが他の弦よりもいい音が出ています。欲を言えば、低音弦の迫力や暖かさがもっとあるとうれしいのですが、このサイズでは高望みですね^^
長所と短所
音楽教室とかでの、子供用クラシックギターの世界的定番というブランド力は大きいですよね。
安心感があります。
クラシックギターにしてはネック幅が狭いので、お手軽にナイロン弦の音を楽しみたいという、鉄弦プレイヤーにもお勧めできます。
というか、僕はそのために購入しています。
短所は、ナイロン弦の宿命?なのか、3弦の音がやたらと狂います。3弦が巻き弦になっている、専用のPEPE弦を使っていないのも原因かもしれませんが、もしかしたら中古なので、ペグの性能が悪くなっているのかもしれません。
所持しているPEPEギター
コン太郎が所持しているのは、現行のPS-なんたらではなく、P-55なので、今では売っていないサイズです。
大きくもなく、小さくもない、絶命な大きさかなと思います。
そしてシリアルナンバーを見ると、「80005016」です。もしかして1980年製なのかな~。自分と同じぐらい歳をとった、働き盛りの中年ギター?ですかね^^
デッドストックとなっていた商品だそうで、弾きキズ等の使用感はないのですが、シリアルナンバーが1980年製(と思う)のためか、塗装にざらつきが発生しています。また指板のフレットワイヤーが高フレット側でU字状に反って剥がれてきています。ペグもよく見るとサビが浮いてきています。
でも、特に板の割れや、サドルの浮きも無く、ネックもほんの僅かに順反り程度、弦高も12フレットで約4mmとアコギと比べたら高いですが、演奏的には全然問題ないです。
いい買い物をしたと思っています。
演奏録音
「ソロギターのしらべ」から、ハウルの動く城を弾いてみました。
アコギだとカポの指定がある曲をカポ無しで弾くと、ただ単に「暗い」曲になるだけなのですが、このPEPEでカポ無しで弾くと、「暗い」感じではなく、「暖かい」感じになります。
カポ4指定の曲でも、カポ無しで気持ちよく弾ける程です。ただ逆に指定のカポを使うと、明らかに響きが悪くなってきます・・・。このギターはカポを使わない方がいい響きすると感じます。
色々弾いてみました。
試奏曲は、はじめてのソロギター入門(エチュード#3 スリー・フィンガー)です。
(2011年07月17日録音 エフェクト無し)
う~ん、このナイロン弦の優しい音色が素敵です。
ナイロン弦ギターのド定番「禁じられた遊び 愛のロマンス Romanze」です。
確か楽譜を持っていたよな~と探し出して練習しました。3日間の練習なので、転調の直前までです。後半音が擦れたり、ドタバタしていますが、やっぱいいな~ナイロン弦の音!
クラシックギターって、音の強弱が付けやすいんだな~感じました。この躍動感をアコギで出すの難しいんだよな~。
「白鳥の湖」「エリーゼのために」とかのクラシック音楽ととても相性がいいような感じでした。(演奏の録音アップは、不快なレベルだったので、今回は見送りで^^;)
そして、クラシックギターでジャカジャカ系の派手なソロギターを弾くとどうなるかなと思い何曲か弾きました。
「暴れん坊将軍」-おっ意外にいい感じ。時代劇なためか、ナイロン弦との相性もいいな~。でも少しだけ、親指でビシバシする奏法がやり難いかな。
「宇宙戦艦ヤマト」-これもいい感じです。ただ1,2弦のメロディラインはしっかり聞こえるのですが、3,4弦のメロディラインが埋もれやすいですね。
あとPEPEギターにはポジションマークが付いてないので、高フレットへの移動が間違いやすいですね。
「残酷な天使のテーゼ」-すいません、これはアコギでも全然弾けません^^; アコギではパームしながら弦を叩いてベース音が出せるようには上達したのですが、このギターだとさらに難しいな~。さらに6弦を左手の親指でミュートするのがギリギリです。ナット幅48mmでギリギリだと、普通のクラギだと厳しいな~。
派手なストローク系のソロギターは、メロディーが埋もれがちな感じになります。「残酷な天使のテーゼ」のようなパーム+打音のようなアレンジだと、アコギの方が気持ちいい音がしますね。
暴れん坊将軍、宇宙戦艦ヤマト、残酷な天使のテーゼ(超弾けてません)の3曲です。
どれも練習途中やりの、中途半端ですが、雰囲気がわかってもらえればうれしいな~^^
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