K.Yairi カスタムショップ オーダー日記(2本目)

Kヤイリ カスタムショップオーダー日記

 Kヤイリのカスタムショップのクラフトマン道前さんにミニギターを作成してもらいました。
 この記事は、オーダーを思い立ってからの日記となります。

2018年 1月 欲しいミニギターのコンセプト

 Kヤイリさんで、サウンドホールが肉球の形になっているナイロン弦ギターをオーダーしてから2年が経ちました。
 未だに眺めているだけでニンマリしています。まったりな休日に弾くには、見た目の癒しとナイロン弦の柔らかい音は最高です!
 コレクター的にミニギター(お手軽価格帯)を収集していましたが、ここ最近、ミニギターの購入費用が上がってきたので、ズバッとKヤイリのクラフトマン「道前」さんにオリジナルの一本を作ってもらい、至高なミニギターを一本手に入れようかなと、思い立ちました!

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世界に一つだけのミニギターを!

 K-yairiでミニギターをオーダーしようと考えたきっかけは、ヤフオクでタコマのパプーズP1が出品されているのを見て悩んだからです。

 出品されていたパプーズは、旧型のブリッジピンが無いタイプで未使用品に近いレベルの状態の物で、18万円程でした。

 即決価格のため、踏ん切りがつかずにスルーしましたが、その時「ふと」思ったのです。

 どうせ高いミニギターを買うなら、最高の一本を作ろうかなと!

2018年 3月 1週 欲しいミニギターのコンセプト

 今までに何本もミニギターを購入してきましたが、音を鳴らして癒されると感じたのは、5カポチューニングのミニギターです。
 そして、さらにカポを付けた時のオルゴール感がとても好きです。

 タコマP1のように鉄弦にするか、ナイロン弦のレキントギターにするかは未定。
 
 今までに一番響きが良いと感じたミニギターは、アヌエヌエのミニギターです。このミニギターは、胴の厚みが普通のアコギと同じ10㎝程あり、明らかに他のギターとは響きが違いました。なので、胴体サイズはできるかぎり大きく、そしてカッタウェイ仕様。

 もう一つの譲れないコンセプトは、肉球サウンドホールと12Fの肉球インレイですね。これは前回のオーダーギターの弟分として必須!

2018年 3月 2週 Kヤイリの道前さんと電話で見積もり相談

 先週、オーダーシートに簡単なコンセプトを書いてFAX。電話で簡単に内容を説明して、およその見積もりをいただきました。

 見積もり依頼時に、鉄弦のパプーズP1タイプは型枠を作るので結構なお値段ですよと言われており、50、60万円を超えたらさすがに諦めるようかと考えていました。

 ところが、メールで届いた見積もり金額は、マーチンの現行000-28ECの価格ぐらいでした。昨年から名古屋のクロサワ楽器で何本かマーチンを弾かせてもらいましたが、正直あまり感動がなかったので、同じ価格帯ならオリジナルミニギターを作るのもアリだなと、変な理論で正当化できそうです。

 あと、見積もりにお得意様割引という項目があって、10%引きぐらいになっていました。なんかうれしいですよね。販売戦略もありますが、「一見さん」の扱いでなく、「お得意様」という扱いと感じると、ますます購入意欲が湧いてきます^^

2018年 3月 9日 オワリヤ楽器で試奏を断られた

 ナイロン弦のレキントギターか、鉄弦のパプーズタイプにするか、どちらか悩んでいたため、レキントギターの在庫を豊富に持っている岐阜市のオワリヤ楽器で試奏させてもらおうと、土曜日に訪れますと電話したら、

 「購入する予定がないなら、試奏はお断りします。」

 と、直球で断れました。正月休みの時に電話したときは、快く「来る前に連絡して頂ければ、いいですよ!」と答えてくれたのですが、おばさん?おばあさんの声でしたので、更年期障害でイライラしていたのでしょうかね・・・。
 正月休み中に試奏に行っておくべきでした^^;

 とまあ、そんな事もあり、Kヤイリの道前さんに軽く質問した感じでも、ナイロンのレキントギターだと、変則チューニングでビビる可能性はありますよね~、ということで、コンセプトとしては、タコマのパプーズP1のような鉄弦ミニギターに決定。

2018年 3月10日 ブリッジの妄想

 電話での見積もり相談時に、詳細は4月に実際に合って決めたいと思いますと伝えたので、現在の所、肉球ミニギターを制作することは確定!!

 ネックの形とか、幅は当日サンプルのギターを持っていけばいいし、「ウッドバインディング、スロテッドヘッド」への変更は料金に含まれているので、これも現地でサンプルのギターを見ながら決めればいいのですが、表板やサイド・バックの材質をどうするかは、悩みどころです。ローズウッドでの見積もりですので、マホにして、トップのグレードを上げるかどうかと、悩みますね。

 とりあえず、パプーズP1のようなギターということで、サドルをブリッジピンの無いタイプにしたいと思います。こちらは見積もりに入っていないので、電話で確認したところ、数万円のアップとのこと。
 肉球のサウンドホールなので、サドルも猫っぽい感じを目指します。

 1、2、5、6弦はU字型でなくて、I型にして、猫のお鼻みたいになるといいな~と。
 3、4弦のU字型部分に赤いロゼッタ模様を付けれれば、完璧だな~と思いますが・・・さすがに予算がオーバーするかな^^;

2018年 3月17日 どんな板を使うか妄想中

 タコマのパプーズが、シダー、マホの組み合わせなので、これと同じでもいけど、前回のKヤイリ肉球ギターもこの組み合わせ、モーリスのS92もこの組み合わせなので、なんか面白みに欠けます^^;
 なので、スプルースをイングルマン?とかアディロン、ジャーマンにすると、どうなるのかなと想像して楽しんでいます。

 ちなみに、そのような悩みも含めて、打ち合わせ日の相談メールを送ったのですが、返信がありませんでした・・・。送ったメールを確認すると、ついつい長文になりすぎていたので、読むのと返信がめんどくさくなったのでしょう^^;
 とりま今日、直接電話でKヤイリに訪問する日を決定しました。一歩前進。

2018年 3月27日 注文完了!

 会社が午後から休めそうでしたので、前日に道前さんにアポを取って、Kヤイリギターに行ってきました。

 とりま、イングルマン+マホの組み合わせで注文完了。

 納期は8月末を予定。型から作る完全オリジナルミニギターとなります。

 肉球サウンドホールは、前回と同じく真ん中にきます。ノクターンやタコマP1のように隅に小さく開けると、後々のメンテナンスも大変になりますとの事。ま~確かにパプーズはブリッジが浮いて、表板を外す事になったし、なんとか手が入るぐらいの穴は欲しいとのこと。

 今回も現地で板を選んできましたが、やはり同じイングルマンでも素人でもペナペナ感が分かるものと、硬いなと感じるものが混ざってます。何枚か触ったあとに自分で判断できないので、道前さんにどれがお勧めですかと?聞いて、1枚目に選んでもらったのに確定。
 マホは、組(サイド、バック)で揃っているのが、近場になかったので、今回は選んで来ませんでした。前回の時に丹羽さんに、マホは見た目ですと即答されたので、ま~いいかなと。道前さんにはいいの選んでおいてくださいと、お願いしときました。

 予算も、ま~当初の想定内に収まっています。500円玉貯金と、モーリスのS92や他のミニギターのドナドナ代、ヤフーマネーの現金化、自己アフィリの出金手続きをしても、10万円以上足りませんが、似ているギターすらない正真正銘のオリジナルギターですので、御買い徳な買い物かと思います。

 手付金として、現金10万円を置いてきましたので、もう後戻りはできませんが、数か月後のネック合わせの日が楽しみです!

2018年 4月   モーリスのS92売却

 S92をマグネットM80付きでヤフオクに出しましたが、今一歩伸びず、ちょっと残念な結果に。
 やっぱM80は取り外して、別で売ればよかったと少々後悔。

 とりあえず、自己アフィリで使う予定のないクレジットカードを1枚と、来年どうせNURO光を導入する予定なので、そちらの契約も自己アフィリを通して行い、ま~なんとか購入資金は準備できました。

2018年 4月25日 ミニギターの型紙の確認

 GW前に制作作業が始まりました。
 まずは、木型を作る前の確認で、型紙の画像がメールで送られてきました。

ギター型紙

 ワクワクしますね~。
 ずんぐりむっくりで、ノクターンと全く違う形です。サイズ的にはアヌエヌエのミニギターを一回り小さくした数字をお伝えしました。
 パプーズP1が大きくなった感じですね。

2018年 5月18日 ミニギターの型完成、バインディングの確認

 木枠の画像がメールで送られてきました。

ギター型枠

 いや~ホント、ワクワクします。

 あわせて、ボディのバインディングの飾りや、ヘッドプレートの材質等の確認。

 どちらもローズウッドでの提案でしたが、バインディングは、

 メイプルを使ったバインディングにしてくださいと頼みました。
 トップがイングルマンで色白なので、ローズウッドだと目立つかな~という理由です。

 同じように、ヘッドプレート(突板)は無で、マホのままでお願いしました。

2018年 5月21日 肉球サウンドホールの形状、配置確認

 ナイロン弦の初代肉球ギターはトーレスブレージングにすることによって、肉球型を配置しましたが、今回のミニギターは鉄弦仕様のため、Xブレージンとなっています。

肉球の形 提案

 なんとなく、手のひらと各指のバランスが好みでなかったので、簡単な画像を添えて、訂正をお願いしました。

 昼にメールを返信したら、3時前には修正画像が送られてきました。
 カスタムショップですと、進行がとても速いですね。
 もしかしたら、来月にはある程度形が出来上がっているかもしれませんね。

 肉球サウンドホールが手の入らないサイズのため、今後メンテナンスをする際に裏板に蓋を作る可能性があると伝えられたので、

 制作する段階で、裏板に蓋?を作ってもいいですよと返信。

 なんだか、どんなギターになるのか想像がつきませんが、ワクワクします^^

2018年 5月24日 肉球サウンドホールの穴あけと、微調整

 今週になってから、ほぼ毎日、Kヤイリの道前さんからメールが届きます。
 なので、午前休憩やら昼休憩のときに、メールをチェックするのが、とてもワクワクします。

 で、

表板 肉球ホール

 トップ板に、肉球サウンドホールが出現しました。

 昨日、画像を見せてもらい、本日少し修正してもらい、いい感じに!!

 Xブレージングを通すために、初代肉球ギターの肉球よりも、指と指の間が広がっていますし、間隔も不揃いですが、だれが何と言おうと

 肉球です!!

2018年 6月 3日 先週、ネックを検討

 制作を始めてから、ほぼ毎日のように道前さんからメールで、進行状況の報告や確認がきます。

サイド板

裏板 フタ

 既に、トップとサイド、バックの板は張り付けられ、バインディングも巻かれた状態となっています!

バインディング取り付け

 フレットの肉球インレイも完成し、週の中頃にネックをどうしましょうかと問い合わせをいただきました。

 仕込めるアジャストロッドが無いため、代わりにエボニーを挟み込みたいとの事。

 どんな見た目になるのか、少々気になりますが、縞模様になっても機能美と思えば特別感があって、いいかもしれません。

 それに、エボニーの効果で、メロディラインがくっきりはっきりと鳴りそうなイメージで、音的にもプラスな気がします。
 
 というか、エボニー使うと原価的にはコストが上がるはずなので、買う側にとっては御買い徳が出てきますね!

2018年 6月 6日 ネックと指板が組付けされました。

 ネックの強化用エボニーですが、メールに添付されていた画像を見る限りでは、まんまロッドの入るスペースに埋め込まれているようです。
 ネックの裏側が見えないので、もしかしたらエボニーの板を、縦に割ったマホのネックでサンドイッチされているかもしれませんね。

ネック取り付け

 とりま、もう見た目は完全にギターです!!

 会社が午後に早退できそうな日に、ネックの太さ調整にヤイリさんに行きますので、ご対面が待ち遠しです。
 表板をタップしたときの音とか、とても気になります。

2018年 6月11日 ネックの調整のためKヤイリへ

 本日月曜日。朝の会議を終え、午前中に仕事を終わらせ、ちょっと強行スケジュールでKヤイリへ!!

 道前さんに、午後2時に急きょ向かいますと連絡をいれ、3時過ぎに到着。
 木・金あたりで有給とっていく予定でしたが、早く触ってみたくて駆け付けました^^

 とりあえずネックの太さは、普段弾いている元祖肉球ギター(Woodware axiom)を現物持っていきましたので、その5カポ付近の感覚に合わせてもらいました。

 作業を見ていましたが、迷いなくナイフで削っていきますので、なんともま~職人技です。

 あまりにも思い付きで訪問したので、デジカメを持ってなく、普段はガラケーしか持ち歩いてないので、iphone(データSIM)やタブレットを持っておらず、写真が撮れなかったのが残念。
 ヤイリさんのブログで紹介されていた、パープルハートのギターや、グラナディロと思われるサップの模様がカッコいいギターとか、高そうなメイプルのギターとか、すっげ~高そうなハカランダっぽい板目のギターやらが、カスタムショップの部屋に鎮座していました。

 と、ネック調整も済んだので、浮足たって岐路についたら、高速乗る前に気付きました。

 表板をタップしたときの、音を確認するのを!!

 あまりにも肉球のかわいらしさに我を忘れていました。
 全体のフォルムや、抱えた時の感触とかは確認したのですが、肝心な事、ど忘れしていました^^;

 他に、純正のソフトケースで良さげな大きさのありますか?とか聞きたいことあったのですが、慌てて行動しては駄目ですね~。

 とりま、今までメールで頂いた写真を、このブログで公開してもいいかの了承は頂けましたので、過去の文章を手直ししながら画像を貼り付けました。

2018年 6月16日 猫の鼻型!?

猫ブリッジ 案

 今回のミニギターのこだわりポイントです、猫の鼻型ブリッジがほぼ出来上がりました。
 弦のボールエンドを直接トップの板にひっかけるタイプのスルブリッジです。このタイプはタコマのP1パプーズでしか見たことがありませんが、個人的にはサドルの後ろから刺すタイプ(モーリスのS92やオベーション)のスルーブリッジよりも、響きが良いような気がします。

 最初のやり取りでは、猫の鼻の部分と髭の部分を上の超適当なイメージ図で進めまして、最終的に

 猫の髭と、四分音符♩のイメージが程よい感じでミックス!!

 まさに、オリジナルギターです^^

ブリッジ完成

2018年 6月22日 完成&経過観察!

肉球ギター完成

 肉球ギターは無事に完成しました!!

 つや消し塗装は、乾燥工程が短いから、来週には引き渡し可能ですよとの事。

 恐らくKヤイリさん(道前さん)が、

 5カポチューニング・ギター
 ネックの仕込みロッドの代わりにエボニー挟み込み
 タコマP1のような、スルーブリッジ
 肉球サウンドホール

 を作ったのは、今回が初めてと思います。
 何か不具合が出ないという保証もない(出たらしっかりと保証しますよとは言われています^^)ので、しばらく工房に置いておきたいなと思います。
 
 というか、今週末様子を見て、来週引き取りでいいですよとメールで書かれていましたが、来週末の土曜日会社なんですよね・・・。
 なかなか悩みどころですが、安心をとって、7月7日のラッキー日が受取日になりそうです。

 そんな事を書いても、会社が平日暇なら、さっさと午後有給をとって、ギターに会いに行く可能性も高いですがね^^

2018年 7月8日 猫ギターが部屋にやってきたよ!

猫とギター

 新旧肉球ギターと、猫のテトの写真が撮れました^^

 おまけで貰えた、肉球サウンドホールの切抜きを、ギタースタンド兼キャットタワー?に貼り付けました。
 なんか、とてもいい感じ!!

 ま~購入したてですので、しばらくはソフトケースで保管しますが、こうやって並べるとニタニタできますw

サウンドホールとブリッジ

 もう完全に趣味(変人?)の領域ですが、世界に一つだけのギター最高です!!

 さらに、鳴りや響きは過剰な期待はしていませんでしたが、すごくいいです

 5カポチューニングギターなので、普通のアコギと比べれば、ま~ミニギターだよねという音ではありますが、以前持っていた激鳴りのパプーズP1のような鳴りが、新品の状態なのに備わっています。

 初代の肉球ギター(ナイロン 表シダー)は、2年目の最近になって急に鳴りが良くなってきていますので、今回の肉球ギターも1,2年後が楽しみです!!

コメント

  1. アルペジロー より:

    いよいよですね。他人事ながら凄い楽しみです(^◇^)

  2. コン太郎 より:

    かなり見た目(独自性!?)重視なので、音が想像もできないですが、ほんと楽しみです!