アコースティックギター用 マルチエフェクター Zoom A2.1u

 2014年8月現在、後継のZoom A3が発売されていますが、あちらはインターフェイス機能がないため、まだまだ現役で使っています。
 L.R.BAGGSのパラアコDIを通して使用しています。このパラアコDIもソロギターの録音、ライブ?にお勧めな機器ですね。

 さて、Zoom A2.1uは、アコギ用のマルチエフェクターです。所有しているミニギターをエレアコ化した際に、欲しいな~と思いつつ、年末のボーナスまで我慢していた商品です^^
 詳しい仕様はメーカーのホームページで確認してくださいね。
 購入1ヵ月後での気に入った点は、

・フィードバック・コントロール機能によるハウリング除去が効果絶大でした。
・ディレイモジュールのHALL(ホール残響音)のみでも、プロの演奏家になった気分です。
・PCM音源のドラムマシン内蔵のため、楽しいメトロノームとしても使えます。
・パソコンで録音が可能になるUSB端子付きの為、鼻水をすするのが気になりません^^

 で、気に入らなかった点は、

・付属のDAWソフトの説明書がA3用紙一枚のうえ、画面と写真が違って、意味不明だった。録音すらできませんでした><
(現在のところ、「Sound Engine Free」を使用しています。)
・フランジャーとか、フェイザー、デチューン、ワウ・・・等々、自分にとっては使い道が無い機能が盛りだくさん。
・12種類のアコギのモデリングが選べますとかあるけど、ほとんどが微妙^^;

 と、高機能のため使いこなせない部分もありますが、とても満足しています。鼻息や周囲の生活音を気にせずに録音できるのはとても素敵です。
 ネットショップでアダプタ込みで、1万5千円も出せば送料込みでお釣りがきます。エフェクター+オーディオインターフェースと考えれば、とてもお買い得な買い物だったと思います。

マルチエフェクター Zoom A2.1u

 実際のインプレ その1

 一番実感したのは、ハウリングがしなくなりました。隣の部屋に迷惑にならない程度の音なら、スピーカと対面してもハウリングしません。これにはビックリです。
 TSピックアップ システム2Lを使用していますが、今まではハウリングが気になったのでコンデンサマイクの音量を下げていましたが、このZoomA2.1uのおかげで全開でもハウリングしなくなりました。そのため特にエフェクトをかけなくても空気感がバッチリな録音が可能となりました。

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 マルチエフェクターのハウリング防止回路とノイズリダクションのみ使用しています。

 何十種類もエフェクターの種類がありますが、軽く説明書を読んで試した結果では、コンサートホールの残響をシュミレートしたリバーブだけで十分満足できる効果が得られます。というか他の効果は一体どういう状況で使うのか分からないエフェクターばかりです^^;

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 コンサートホールの残響音です。設定はDECAY10 TONE 0 MIX50。

 実際のインプレ その2 モデルモジュール

 12種類のアコースティック・ギター/プリアンプ・モデリングが選べるモジュールがあります。今回はそれを試しに同じ曲で録音してみました。
 これは、一番自分の中で満足できた設定です。モデルモジュールの他に、上記のホールの残響音も付与しています。

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 ギブソンスーパージャンボSJ-200のモデリングです。設定はDECAY70 TONE 4 LEVEL80。
 もとの曲と比べて暖かい低音が付与された感じです^^

 実際のインプレ その3 マイクモジュール

 マイクを通して録音したときの収音特性をシュミレートするモジュールです。色々試してみましたが、どうもしっくりきません。
 マイク録音と比べて、ピックアップで録音すると、弦と指が擦れる音が気になるのですがが、それが残ったまま全体的に変化するので、どうも腑に落ちない感じです。
 もともとのピックアップが、コンデンサーマイクとピエゾのハイブリットタイプで、空気感とかも問題なく表現できていたのもありますが、使用しているギターには必要ないモジュールですね。

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 マイクモジュールのコンデンサーマイクです。設定はPOSITION1(15フレット付近)DISTANCE1(ギターから50cm離す)です。
 上記のエフェクト無しと比べると篭った感じになります。
 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 SONY ECM-719を使用。コンデンサーマイクでの録音です。マイクの向きはサウンドホール付近、ギターから50cm程度離れています。
 エフェクトかけたのと比べると、広がり感でて、音の輪郭がハッキリしていますね。

 実際のインプレ その4 コンプレッサー・リミッターモジュール

 高いレベルの信号を圧縮し、レベルの底上げを行なうコンプレッサーと、ピーク成分を押さえるリミッターが利用できるモジュールです。
 ・・・という説明ですが、コンプレッサーはなんとか効果がわかるのですが、リミッターに関しては、使用しているピッアップの出力が弱いためか効果がまったくわかりません。録画ソフトの波形を見ても変化がわからないので、多分入力信号が弱くて、リミッターが動作するレベルまで行かないのかもしれませんね。
 コンプレッサーのレベルの底上げ感は極端な設定にするとわかりました。

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 コンプレッサー。設定はSENSE 10 ATTACK 10です。
 音の強弱の差が減り、小さい音・余韻の音が大きく聞こえます。

 実際のインプレ その5 ローイコライザーモジュール

 低い周波数帯域を調整するEQです。
 当方のパソコンのスピーカー(以前オーディオで使用していたDENONのリアスピーカーを流用^^)では、60Hz周辺をブーストしても、よく分かりません^^; なので、LEのタイプだとしっくりこず、シェルビングタイプの周波数が選択できるLP(パラメトリックイコライザー)で全体的な低音の補強の感じで使用してみました。
 イコライザーを触ると特に思うのですが、低音を補強すると、メロディーがこもり・・・、試行錯誤の末、結局何もしないのが自然でいいな~と思うのは何故だろう^^

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 ローパラメトリックイコライザー。設定はシェルビングタイプ 400Hz gain 4です。
 低音の補強はほどほどがいいですね。

 実際のインプレ その6 ハイイコライザーモジュール

 高い周波数帯域を調整するEQです。
 このハイイコライザーのセッティングは難しいですね。メロディーを際立たせようと思うと、全体的な厚みが軽くなったり、ストローク時の気になる音(弦の擦れる音)を削ろうと思うとバランスが崩れたり・・・。
 子一時間上げたり、下げたりした結果、何もしないのが一番しっくりくるという結果になってしまいました^^
 それだけ購入したTSピックアップの性能がいいということなのでしょうかね。ストローク時の弦の擦れる音は、自分の弾き方にも問題があるので、それを修正できたらいいな~(食品会社勤めのため深爪なのが原因なのか、ダウン時の爪の当て方が悪いのか??)
 で、これは一応自分の中で、ストローク時の異音を押さえて、メロディをはっきりさせているつもりの設定です。あらためて聞くとあまり変らない^^;

 試奏曲は、ハイテク・アコギ奏法(EX05.06 消音)です。
 ハイ3バンドイコライザー。設定は1.2kHz -4 6.3kHz 2 12kHz 0です。
 実際は、演奏の弾き方による差のほうが激しいです^^

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