このサイトの管理人コン太郎の、爪の補強ですが、最近は「GELIST」で、演奏を本番録音するときや、気分の乗った休日だけ爪を補強しています。
食品会社に勤めていまして、昨今異物混入が大きな問題になるので、普段は、爪の補強を行っていません。
ソロギターを始めて10年経っています。その間に、爪の補強でいろんな商品や、アラスカピックなどの道具を使用してきました。
それらの感想や、コン太郎的に感じた良い点、悪い点を書いています。
- GELIST ジェリストで爪の補強
- グラスネイルで爪の補強
- Kaina「The Guitarist」で爪の補強
- アラスカピック(aLaska Pik)の装着感、加工、装着方法
- GUITAR NAIL PICK SET STRONGで爪の補強
- 釣り名人アロンアルファ(緑のやつ)で爪の補強
グラスネイルとは?
北海道札幌市に本社のあるネイルカンパニーグループ株式会社が販売している、爪の補強ができるネイルキットです。
硬化した爪はピックのように硬く補強されますが、装着感はなく、自然な見た目とつけ心地のため、プロのソロギタリスト(フィンガーピッカー)にも愛用している方が多数います。
ここ最近の情報はネットで見つかりませんが、押尾コータローさん、中川イサトさん、岸部眞明さん、谷本光さん、松井祐貴さんらが、2010年頃に使用していたのは確かだと思います。
また、もともとはギタリストのための補強剤ではないと思います。噛み爪や深爪で短くて悩んでいる人の爪を、保護しながら伸ばすの助けたり、割れたり薄くなった爪を補修するためのものと思います。
ジェルネイルは本来はネイルアート目的であり、あまり補強向きではありません。爪が丈夫でトラブルのない方には、多少は補強としても使用はできます。一方、グラスネイルは補強が本来の目的ですので、爪の弱い方の保護に向いており、その硬さからソロギタリスト(フィンガーピッカー)に愛用者がいるのかと思います。
サイトネイルカンパニー
グラスネイルの購入方法
販売元のネイルカンパニーのサイトで直接購入するか、アマゾンや楽天等で購入できます。もとは外国の製品で、販売はネイルカンパニーでの独占契約?と思われます。なので、どこで購入しても、お値段は同じようです。
ネイルカンパニーは北海道の会社です。アマゾンでもプライムに対応していないようで、アマゾン倉庫からの出荷にならないようです。最近の通販とは違って、少々届くのが遅くなるかもしれません。
どのセットを購入すればいいの?
アコギや、クラシックギター、フラメンコギターでの爪の強化にお勧めされているセットには、何種類かあります。
2017年現在、アマゾンで検索すると、「ギタリストトライアルキット」「スターターキット」「グラスネイル キット4」があります。なお、「グラスネイル コーティングセット」というのは、施工したグラスネイルをさらに補強、修繕するためのものです。 お値段で他と比べて安いので気になるセットですが、これだけですとグラスネイルが施工できませんのでご注意ください。
各セットですが、容器の内容量や、消毒液等の下処理セットの有る無しで、値段が違います。
お値段:2017年現在アマゾンで、本州の場合、送料込みで5400円です。
セット内容は、以下の3点です。
接着剤7ml
補強粉2g
硬化液15ml
*補強粉と接着剤を混合して、爪に塗布、硬化液で硬化。の超基本セットです。
他のセットと比べると、補強粉が少ないです。商品の説明では爪20本分の量だそうです。
お値段:2017年現在アマゾンで、本州の場合、送料込みで9504円です。
セット内容は、以下の7点です。
接着剤7ml
補強粉7g
硬化液15ml
脱脂液7ml
除去液14ml
爪やすり 2点
*脱脂液で爪の汚れを除去し、補強粉と接着剤を混合して、爪に塗布、硬化液で硬化後、爪やすりで形を整える事のできるセット内容です。
また、剥がすための除去液もあります。
お値段:2017年現在アマゾンで、本州の場合、送料込みで15444円です。
セット内容は、以下の13点です。
接着剤7ml
補強粉7g
硬化液50ml
消毒液50ml
爪角質取り
脱脂液14ml
除去液14ml
保湿油14ml
爪やすり3点
綺麗な施工を助けるスティックとスポイト
*爪の角質を剥がし、脱脂液で爪の汚れを除去し、補強粉と接着剤を混合して、爪に塗布、硬化液で硬化後、爪やすりで形を整えて、磨く事のできるセット内容です。
また、グラスネイルの保湿油と、剥がすための除去液、そのほか便利な小物もあります。
お手軽に、グラスネイルを試してみたい方は、「ギタリスト トライアルキット」をお勧めしますが、爪ヤスリがないと形の整えができませんので、スポンジファイル(爪を削るヤスリ)の100/180や120/220の粗削りできるものを購入する必要があります。ヤスリはアマゾンで一本数百円で売っています。
トライアルキットには、除去液が入っていませんが、薬局で売っているネイル除去液でも代用できます。なお、市販の除去液も、セットの除去液も、グラスネイルを溶かして除去するには、結構手間がかかります。カッターナイフでも、慎重に行えば剥がすことが可能ですが、しっかりと接着されていると、自爪が割れたり、剥がれたりします。
個人的には、最初から「グラスネイル キット4」を購入するのをお勧めします。「トライアルキット」がもう少し安ければそちらを勧めますが、爪の角質を除去して、しっかりとグラスネイルを施工したほうが、グラスネイルの強みを実感できると思います。後から追加で購入すると、余分な送料等がかかりますので、お金に余裕のある社会人の方には、「グラスネイル キット4」をお勧めします。
私コン太郎が、最初に購入したのも、「グラスネイル キット4」です。以前は2万円に届きそうな値段でしたので、少し安くなったようです。一時、12、900円に値下がりしたのを見たことあるので、たまにセールもするようですね。
このキットのみで、半年はグラスネイルを堪能しました。確か最初に無くなったのは、硬化液のスプレーだったかな。ここ最近は、色々な事情で「グラスネイル」ではなく「GELIST」を使用していますが、音の響き的には、断然「グラスネイル」をお勧めします。
グラスネイルの使い方 参考サイトや本
グラスネイルは、販売されてから年数が経っていますので、ギターが好きな人のブログにも色々と紹介されています。
その中で、参考になる記事を紹介します。
「ギタリスト養成塾 はじめてのソロギター入門(南澤大介著)ドレミ ミュージック」に「グラスネイルの使い方」を代筆された方のブログです。
サイト『押尾コータロー「グラスネイルセット」の実験』アコースティックな風
自分は、次の方のブログを参考にして、ハケと粉の使い方を覚えました。こちらは、岸部眞明さんのライブの時に教えていただいた方法だそうです。
サイト『グラスネイル実験室♪』夢色ギター☆
このYoutubeの動画は、販売元のネイルカンパニーさんの塗り方の紹介動画です。
個人的には、「先にハケで、爪に接着剤を塗って、それから粉にどぶ漬けして、またハケで接着剤を塗る」という、岸部眞明さん流のやり方を気に入っていました。
管理人コン太郎の使用方法
購入した商品は「グラスネイル キット4」です。主な作業の流れは、商品に付属していた説明書に沿って、行っています。
持っていた説明書ですと、消毒作業後に角質取り、脱脂作業を行うことになっていますが、消毒をするのなら最後がいいような気がします。
なので、パミスストーンで角質取り、爪ブラシと石鹸で水洗い、アフィックスというので脱脂、その次に消毒スプレーを使用します。
この最初の角質取りですが、擦っても擦っても白い粉が出てくるので、不安になる前に、程ほどで止めときましょう。
今の商品は、容器が色分けされていますが、以前は同じ色のシールで英語表記でしたので、赤マジックで日本語の簡単な名称(消毒液、脱脂液、硬化液・・・)を書いていました。
メイン作業の補強方法は、粉と接着剤を混ぜて塗る方法ではなく、岸部眞明さんが考案した方法で行いました。
まず初めに接着剤を爪に塗ります。その爪を粉の入った容器に突っ込みます。余分な粉を落として、そしてまた接着剤を塗ります。
自分の場合は、親指、他の指も2回繰り返しました。3回繰り返すと、分厚くなりすぎて、除去するのが大変かもしれません。
グラスネイルを爪全体に施工すると、剥がすのが大変なので、爪の上部3分の1だけを強化しています。写真の点線より上部分に接着剤を塗って、指先を粉に浸しています。接着剤を塗り重ねるときに若干広がりますので、出来上がりは右の写真のようになります。
なお、この作業を行う時に、接着剤の容器が不安定のため、ひっくり返すことがあります。こぼすと結構、色んな意味でショックですので、気を付けましょう!
仕上げは、爪の裏側にはみ出た部分や、表面を磨いて終了です。
ネイルファイルは、100番台で粗削り、180番や200番台で裏側に残った薄皮?みたいなのを剥がし、それ以上の番号で磨くとピカピカに光らせることが可能です。
クリスタルシャインの白い面でピカピカにすると、男性ですとコンビニでの支払いで少々恥ずかしいかもしれません^^;
表面をツルツルにするよりも、爪の裏側(弦が引っかかる部分)をツルツルにするのが、綺麗な音を出す秘訣かと思います。
グラスネイルの耐久度
グラスネイルの耐久度ですが、仕事柄、水仕事、機械作業が多いため、5日間の間にボロボロになります。
外での作業や、自分のように水作業や、機械作業が多いと、正直なところ、耐久性はよろしくないと感じました。
また、ぶつけた覚えがなくても、ヒビが入ったり、日光の紫外線でボロボロになります。
この写真は、初めてグラスネイルを使用して5日後の状態です。何故か中指だけ、毎日一本ずつヒビが入りました。爪と指の境目が、厚く塗れないため、また爪が伸びるためなのか、徐々に縁から剥がれてきます。
べロッと剥がれる事は無いですが、見た目的にはボロボロです。事務仕事の方や、学生さんならもう少し長持ちするかもしれません。
このように、爪全体に塗ると、爪が伸びたときに見た目が悪くなるので、爪の上部3分の1だけを塗るようになりました。
グラスネイルの補修
説明書には、補修は接着剤で塗りなおすと書いていますが、何度か試したことがありますが、あまりうまくいきませんでした。
また、補修用の溶剤も別途購入して使用しましたが、これも素人的な作業ではうまくいきませんでした。
なので、部分的に気になるところは、ミラクルディゾルブという溶剤と、パミスストーンの尖った部分で気になるところを削り取り、最後にデザートオイルを爪に塗って誤魔化していました。
本格的な補修は難しいと感じたため、一度全部剥がしてからの、再施工をしていました。
全除去の方法
初施工から、丁度2週間後の状態は、ボロボロです。見た目も悪いので全除去を行いました。2週間分、自爪も伸びているので、なおさら見た目が悪い状態です。
我が家にコットンなんてしゃれたものがなかったため、バンドエイドにグラスネイルを溶かす溶剤を染み込ませて、爪に巻きつけました。
この後、説明書どおりアルミホイルで包みこんでいます。説明書だと10分程と書いていましたが、もっと長い方が除去しやすいかと思います。
溶けたらペーパーでふき取って除去と書いていますが、そんな簡単に取れませんでした。爪の角質をとるのに使ったパミルストーンでゴシゴシ擦り取りました。
4本の指を全除去するのに一時間はかかります^^;
全除去の方法 その2
2017年現在、同様の商品が見当たらないので、もう販売していないかもしれませんが、便利なアイテムがありました。
奮発して購入した、グラスネイルを溶かすフィンガーポットです。この容器に、ミラクルディゾルブを入れて使用します。
鍋でフィンガーポットを湯煎しながら、爪を漬け込む事、10分程で綺麗に溶け落ちます。若干指が熱いぐらいの温度が溶けがよかったです。バンドエイドでちまちま、やるよりもウンと楽でしたが、販売中止になったので、あまり指の皮膚に対してはよろしくなかったのかもしれませんね!
剥がれてきたグラスネイルを、手で剥がすと・・・。
重い物を持つときや、車のドアノブを開けるときとか、お菓子の袋を開けるときとか、ふと爪に力がかかると、「クッキ」という感触とともに、グラスネイルにヒビが入ります^^;
で、ヒビの隙間から空気が入って、白い筋が浮くのですが、ここに左手(グラスネイルしてない方)の爪をかけると、以外にグラスネイルが剥がれてくるのですが・・・
気を付けて剥がさないと、自爪ごと取れてしまいます。この写真、少し無理やり力を入れたら、むしり取る感じになってしまい、自爪ごと取れました><;
グラスネイルは、接着力が強いので、ちゃんと、ミラクルディゾルブという溶剤で溶かさないといけないです。ただ、ミラクルディゾルブで溶かすの、結構時間がかかるので手間です。
爪の先端の形
長めに伸ばしたり、先を三角形に尖らせてみたり、台形にしてみたりと、色々試しましたが、現在(2017年10月)は
1.爪の長さは、短め。裏から見たら1~2mm出ているぐらい。
2.先端の形状は尖らせています。
3.親指は、爪側から見て左、他3本は爪側見て右側が尖っています。
(弦を弾くときに、爪先があたるように)
4.塗り重ねは、2回(親指も)。
5.塗る範囲は、爪の先側3分の1ぐらい。
となっています。塗る範囲は、「グラスネイル」も「GELIST」も同じですね。剥がすのを考慮して、爪全体には施工していません。
爪の形は、弾く人の好みや、社会的な事情もありますので、人それぞれかなと思います。自分は肉弾き+爪の感覚ですので、あまり爪は長くないと思います。
グラスネイルの利点と、微妙な点
グラスネイルは、今まで試してきた「爪補強」の商品の中で、一番音の響きがいいと感じます。爪がピック並みに硬くなるので、明らかに音に変化がでます。
ただ、その硬い利点との引き換えに、衝撃に脆い、剥がすのが大変という微妙な点があります。自分の職業柄、使い続けるのには、この「剥がす」という作業が簡単でないと、使い勝手が悪いです。
事務作業の方や、学生さん、定年退職した方には、「グラスネイル」をお勧めしています。自分のように食品会社勤めの方や、肉体労働や機械作業を行う人は、どんなに気を付けていても、割れてヒビが入りますので、カッターナイフで簡単に除去ができる「GELIST」をお勧めしています。
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