鋳物のクラッチが割れたのでTIG溶接で修理してみた。

 昨日の午後、会社を昼で早退して、Kヤイリでミニギター(カスタムショップ道前作)を正式注文してきました。
 型から作る正真正銘のオリジナルミニギターで、手付金を10万円払い、前回のオリジナルオーダー肉球ギターの弦高も下げてもらい、意気揚々とアパートに帰っている途中・・・会社から一本の電話が、

 商品を作る機械が、止まって動かない!?

 ウキウキ気分だったのに、困ったものだ・・・。

修理屋さん

 最初、動かないと聞いた時は、いつものように過負荷でプーリのベルトが滑っているだけかと思いきや、

 「ガッコン」って大きい音がして止まったと数分後に説明された。

 普段、僕が会社の機械の修繕を任されていますが、連絡してきた会社の人(先輩です)は、どうにも機械音痴な部分があります。
 電話で説明を聞く感じでは、むやみに動かさない方がよさそうな症状ですが、どうすればいいか聞いてきます。

 「電話では説明できないので、今から会社向かいますね。もう動かさないでくださいね!」

 と、ま~内心、この会社俺が辞めたら、この手のトラブル誰が対応するんだろうな~と、ブツブツと文句というか、・・・・

 ギターを折角注文していい気分だったのに、最低だよ!!

駆動軸のクラッチが割れていた

 押したシリンダーを戻すための太いバネが千切れたか、チェーンが飛んでタイミングがずれたのか、なんとか治るような症状だといいな~と思っていましたが、見事に裏切られていました。

 明らかに動きがオカシイ。シリンダーが戻ってくる時に、余計に壊れそうな激しい衝撃音がしました。
 クラッチを切って、シリンダーを止めると他は問題ないので、シリンダー周辺のカムが割れたのかと思いきや、

 なんとクラッチ(駆動シャフトの簡易的な物)が4cm程欠けていて、その欠けた部分の隙間のため、30度ぐらいタイミングが合わない、ピストンが戻るときにバネの力で、逆の方にクラッチに力が加わって、逆回転して衝撃音がでることが判明。

 機械メーカーに電話してみると、

 「部品の取り寄せ、シャフトの一式交換で、2週間はかかります」

 とのこと。

 ぬお~超絶、気分が下げ下げになりました。

 この機械、うちの会社の売り上げ数1位の商品を作っているし、何よりも在庫が2週間もたない・・・。
 先日、自立神経失調症の事書きました、一気に鬱っぽくなりましたわ^^;;

駄目元で溶接修理

 とりあえず、部品の注文と、交換作業の出張依頼をし、営業部への連絡は職場の先輩に任せて、なんとか商品が作れないか思案。

 同じ仕組みの機械があって、もともとはバックアップの用途も兼ねていたのですが、その機械は、他の商品の専属マシーンに徐々に改良してしまったので、取り外した部品が多数あり、そもそも数年前に商品の包材を見直した際に、この機械ではサイズが合わなくなっています。

 あれやこれやを取り付けて、試験製造して・・・、無理ゲーっぽいな^^;;

 早々に諦めた頃、閃きました。

 この割れたクラッチ、溶接で付ければ、数時間は稼働できるのではと!

 機械メーカーの人に、駄目元でクラッチを溶接しますねと連絡し、とりあえず鋳物というのがネックというか、こんなの溶接したことないけど、TIG溶接の作業開始。

一回目 なめつけ後、ホースバンドで固定

 割れたクラッチの断片を見ると、ほとんが黒く変色しており、以前から割れが進行していた形跡あり。銀色に光っていたのは、表面の数㎜しかなかったので、とりあえず表面だけでも溶接すればいけるかと判断し、ナメ付け。

 鋳物の溶接棒(TIG)は軟鉄用では無いだろうな~と思いつつも、304とその鉄用しか持っていないので、溶接できる範囲をナメツケメインで溶接。太いホースバンドで固定して完了。

 いざ試験製造したところ、なんとチェーンの繋ぎコマがはじけ飛んで、延長タイムへ。
 慌てて、ダブルチェーンの内側にスペーサーを入れるのを忘れて繋げたので、力が掛かった際に、広がって外れてしまいました。

 なんとかタイミング調整をして、商品を製造開始しましたが・・・

 15分で、溶接したところが、外れました。
 ホースバンドでは、まったく耐久性はありませんでした^^;;
 クラッチを繋いだままなら、そこまで耐久度は必要ないかと甘く考えていましたが、駄目でした。

2回目 ほんの気持ち盛ってから、軟鉄の丸棒を溶接して補強。

 とりま、ホースバンドでは何も役に立たないとわかったので、割れた部品を溶接後、さらに径8mm程の丸棒で補強。
 機械に組み込んだ状態での溶接のため、丸棒の片側しか溶接ができない。
 ホースバンドで15分もったので、丸棒なら数時間もつだろうか・・・。

 とりあえず、昨日のこった商品材料を使用して、商品は製造完了。
 なんとか、来週末まで在庫が持つぐらいか。

 あと、5時間分ほど商品が製造できれば、修理スケージュールに余裕が持てるけど、さてさて明日以降どうなることやら。

鋳鉄とTIG溶接棒

 会社終わって、こうやってブログ記事を書く時になって、鋳物って溶接してよかったのかな~と思い、ネットで検索。

 熱に鋳物は弱い。

 あ~そうだよな。叩くと割れるから、伸びないんだよね。熱膨張で違う箇所が割れるというオチもあるんだよな~^^;
 これに関しては、まったく気にしていませんでした。ぱっくりと半分に割れていた可能性もあったかもしれません。

 ナメツケはすぐ外れる
 ま~これはそうでしょう。もともと厚みが5mm以上あるのに、表面の1mmぐらいしか溶けてないからね~。

 鋳物用の溶接棒がある
 あるだろうな~とは思っていましたが、やはりあるようです。

 というか、鋳物(鉄)って全部同じ素材なのだろうか。炭素鋼のように微量元素がモノによって割合が違うのだろうか??

 そもそも軟鉄の丸棒を付けてみたけど、強度的にどうなんだろう^^;;

 溶接したところが外れても、人が怪我したりすることはほぼ無いし、それ以外の場所が壊れることも可能性は低いので素人作業で対応していますが、やはり素人作業の溶接は信用度が0ですねw
 外れた部品が、チェーンに噛みこまない事を祈って、機械を動かさないとな~。

 あと、1ロット分でも機械が稼働できると、在庫的には余裕をもって対処できるのにな~。
 そんな愚痴記事を書いていたら、深夜の0時32分だ・・・、もう寝ようと!!

写真とそのほか

 溶接写真

 写真がなかったので、報告書の画像をペタリ。

 日曜日に日記を編集していますが、実は金曜日に、また会社で設備トラブル発生!!

 今度は、バケット昇降機のウインチのモーターが煙を吹きました・・・。
 モーターのプレートを見ると1970という製造年が確認できます。

 私より、一回り長生きしました^^

 困ったことに、交換用のモーターを何を選んだらいいのか不明です。知り合いのホイスト関係の修繕屋さんに、修理を頼みました。

 ここ数年、やたらと機械トラブルが頻発しているような気がします。困ったものです^^;

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