TIG溶接の講習と、安物の溶接マスク

今週の木金で、愛知県のスキルアップ講座(県の職業訓練)「TIG溶接基礎 ステンレス鋼」を受講してきました。
アルゴン溶接というやつでして、ステンレスの薄板の溶接、補修をするために受けてきました。

受講しても、会社にはまだ、TIG溶接機がないんですけどね^^;
うちの会社、典型的な中小企業(家族経営)の食品会社で、今までも被覆溶接(手棒、アーク溶接)で棚を作ったり、折れた部品を修理したりしていましたが、最近ステンレスの500リットルほどのタンクが、相次いで水漏れ発生・・・。
これを補修するには、アーク溶接だと(やれなくなはないけど・・・)失敗して大穴があきやすいので、業者に任せてもいいけど、値段がね~。この手の補修は鉄工屋さんお金にならないのでやりたがらないし。
ということで、一度TIG溶接機を買えば、4,5回補修作業をすれば元が取れるという算段で、購入を検討中。
買えそうなのは、育良精機という会社の、20万円台の溶接機かな。有名どころのダイヘンやパナソニックのは、一番安いのでもカタログで40万円以上なので、さすがに元が取れないか。
逆に、育良精機より安いのは、溶接機の修理に対応してない(なじみの商社が)ので、会社向きではないので、これまた却下。

TIG溶接圧力容器
で、講習で作ったのが、10cm四方ぐらいの、ミニ圧力容器。
10人ぐらいが講習に参加していましたが、おそらく僕以外の人は鉄工屋か設備屋か、メンテナンス関係。
食品会社の白い服で参加しているのは、僕だけでした。

はじめて、TIG溶接をしましたが、手棒のアーク溶接と違って、

ビックリするぐらい、やりやすい。

なめ付けというのが、恐ろしいぐらい便利です。
薄板同士なら、綺麗に密着していると、片手だけできれいになめ付けできます。

周りを見渡すと、このなめ付けで苦労している人もいたので、手棒溶接の経験値が役に立っているようです。

さらに今まで、手棒だとスタートを切るのが難しく(溶接棒が湿っけてるし)、点付けで固定するのに時間がかかっていましたが、TIGだとそれが簡単です。
5,6年まえに、発電機能付きの手棒溶接機を購入していますが、その時に少し値段を足してTIG溶接機にしとけばよかったな~。

これで、いままでビニール袋で覆ってたところが、ステンレスの薄板で囲いを作れそうです。

TIG溶接圧力容器補修

制作した圧力容器(もどき)は、石鹸水でのエアー試験と、実際の水圧試験で漏れた個所があり、その補修も練習。
途中、焦って穴が開いて、盛り過ぎて、・・・、そんなのを先生に直してもらいつつ、技術を盗み見^^
なかなか有意義な講習を受けれたかなと思います。

一応水圧テストでは、8メガパスカル、約80気圧まで、手押しポンプの限界まで、漏れずに完了。
1.6mmの板厚容器が、ぷっくらと膨らんで、なんか感無量です。


で、自動フィルターの溶接マスクです。
これもすごく便利ですね。
会社にあるのは、片手持ちの安いやつで、スタートするまで真っ暗で見えないんですよね。
講習の1日目で使ったのが自動のやつで、実際に圧力容器を作ったときは、手動でパカパカするマスク。

断然、自動フィルターのが作業性がいいです。

圧力容器を作るときに、穴をあけてしまったのですが、この手動パカパカのためです。
一番困るのが、溶かす溶接棒の長さが目視で確認できないこと。
それに、スタート前から見えないと、タングステン電極が母材にひっついてしまうことも何回も・・・。

なので、安くて、そこそこ評価の良くて、反応速度が調整できるものがアマゾンであったので、衝動買い。

この自動フィルターの溶接マスク、メーカー物だと3~5万円もするので、とりあえず安物で様子見です。

溶接作業自体は、ほとんど趣味で楽しんでいるレベル(ほかの仕事の息抜き^^)なので、このマスク代は自腹で処理します。
変な鷲柄入っているし、おもちゃみたいですが、不良品に当たらないのを祈ってます!

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